ボイラー

【ボイラー技士の仕事】これからボイラー技士の仕事へ就く方へ知っておくといい3つのポイントをアドバイスします!

ダイスケです!以前の職場ではボイラー技士の
仕事していた自分ですが、これからボイラー技
士の仕事に就く方にもいると思います。そんな
方に向けて、どんなことを準備しておいたほう
がいいかアドバイスしたいと思います。少しで
もお役に立てれば幸いです。        

1,ボイラー技士の仕事はボイラーを常に安定させることが大事!

ボイラー技士の仕事も、その事業所の内容によ
り変わってくると思いますが、とりあえず自分
が勤めていた会社での仕事内容で話を進めさせ
てもらいます。              

まず初めに自分が以前勤めていた会社はどんな
ところかと言うと、製薬会社の研究所でボイラ
ーなどの設備の運転管理を行うビルメンテナン
ス会社になります。            

そこでボイラー技士の仕事をしていました。 

使用しているボイラーは炉筒円管ボイラー(丸
ボイラー)と言われる物で、灯油使用のボイラ
ーが3台、LPガス使用のボイラーが1台あり
、計4台のボイラーがありました。     

初めてこのボイラーを見た時は、驚きましたね
。ボイラーの実技講習で見た物とは違い、かな
り大きいボイラーであったので興奮しました。
デカいな!😲と。             

ボイラーは受電設備の年次点検時以外は毎日 
24時間稼働しています。研究所側の蒸気負荷
要求により状況は変わりますが、4台あるうち
常に1、2台は動いている形になりますね。 

そんな感じでボイラーの蒸気供給を常に行って
いる訳ですが、その蒸気供給を止めない事が一
番重要になります!!           

止めてはいけない理由が何かと言うと、研究所
内では大事な研究品や機器が数多くあるので、
空調設備の温度を一定に保たないといけないか
らなんです。               

それなので、ボイラーにトラブルがないよう常
に監視をしています。           

で、ボイラーもぶっ通しで同じボイラーを稼働
させる訳ではないので、タイミングを見てボイ
ラーの切り替え運転を行います。      

その切り替えのやり方を簡単に説明すると、こ
んな感じになります。           

1、停止させたいボイラーはとりあえず、その
  まま稼働させておき、次に稼働させるボイ
  ラー(後発)をまず立ち上げる(時にはボ
  イラーが失火する時があるので)    

2、後発のボイラーが立ち上がり、蒸気圧力が
  安定したところで、先発で稼働していたボ
  イラーを停止する。          

3、蒸気負荷要求により、もう少し蒸気が必要
  だなと思ったら、追加でもう一台のボイラ
  ーを立ち上げて、安定供給を行う。   

このようなやり方で、安定した蒸気供給を行い
ながらボイラーの運転を切り替えていきます。

それと同時に各ボイラーの運転時間なども見て
、運転時間が長くなっているボイラーに関して
は停止させて、後発のボイラーに切り替えるな
ど調整を行います。            

ボイラーを順繰りさせて、平均的にしていくの
です。                  

特に日中ではボイラーがフル稼働の状態になる
で、切り替え操作は注意が必要ですね。   

こうして24時間稼働している研究所などでは
、ボイラー蒸気の安定供給が一番重要なことに
なります。                

高層ビル、病院、ホテルといった大型の施設で
24時間稼働しているところでも、研究所と同
じような管理になると思うので、このことを頭
に入れておくといいと思います。      

2,ボイラー技士になる前に水面計ブロー手順をしっかり覚えておくこと!

事業所によっては水面計のブロー操作が必要が
ないボイラーもあるかも❓しれませんが、ここ
はその操作があるとの前提で話を進めていきた
いと思います。              

自分がここの研究所に勤務することが決まった
と同時に、事前にしっかり覚えたことはこの
「水面計ブロー操作」 になります。     

面接に行った際に、ボイラーを見学させてもら
うと、ボイラーのテキスト等で見ていた、あの 
コックが付いた水面計が付いていたので、  
「おっ!これはブロー操作をしっかり覚えてお
かないといけないな!」 と思いました。  

自分はボイラー技士になる前から、そのことが
気になっていて、「きちんとできるかな?」 と
不安に思っていたのです。         

ボイラーの水面計のコックは一般のコックとは
異なり、運転時にハンドルは全て下側(閉じる
)となっているので、それがどうも最初の頃ま
ぎらわしくて覚えにくかったですね😓    

一般のコックであれば真横(閉じる)に向いて
いるのが普通なので、それに馴染みがあるから
です。                  

水面計コックのハンドルが下側に向いている理
由は、コックのハンドルの重さと、ボイラーの
振動などでハンドルが自然に下方向に降りてき
て、通水を止めてしまう可能性があるためです
                    

最初からハンドルを下側に向かせておく構造に
しておけば、まず動くことはないので安心です
よね。                  

で、この水面計ブロー操作をやる理由というの
が2つあります。             

1つ目は水面計内の水位の動きがきちんとして
いるかですね。ハンドル操作を行い、瞬時に水
の出入りができているか確認を行います。  

ハンドルを全開にしているのに、通水がジワジ
ワとゆっくりしているようでは目詰まり気味に
なっている証拠です。           

しまいには通水経路を完全に閉めてしまうこと
になり、正確な水位を確認できなくなります。

2つ目は水面計内の水を完全に抜いた時に、低
水位警報がきちんと作動するかどうか確認も行
います。                 

警報センサーが水面計の下限値に付いているの
で、それが水位を感知して警報音を出してくれ
るかです。                

ボイラーは空焚きが一番怖いのですからね。水
位が少ない状態になっているのに、それを教え
てくれない状態は非常に危険です。     

水面計ブローは1日に1、2回程度は必ず行う
作業なので、これからボイラー技士の仕事に就
く方は、事前にこの操作を覚えておくといいで
しょう。                 

自分も事前に準備をしていたお陰で、仕事がス
ムーズに進めることができました。一緒に勤務
している先輩方の負担を減らすことにもなりま
す。                   

3,ボイラー技士のテキストで勉強した基本知識は覚えておこう!後々活かす事になります。

当たり前の話かもしれませんが、ボイラー技士
の試験で勉強したテキストの内容はしっかり覚
えていたほうがいいですね。        

資格を取ってしまえば終了。もういいや!では
なく、ボイラー技士としてやっていく場合には
、やはり基本的なことは覚えておくべきです。

たとえば、これから扱うボイラーの構造や、ボ
イラーに付随する軟水装置であったり、ボイラ
ーソルトの管理などです。         

構造に関してはなんとなくでもいいので、こん
な構造で、こんな特徴があるボイラーなんだな
と、知っておくといいです。        

どっちみち、仕事に就きだしてからボイラーの
教本などを見返すことが出てくるでしょう。 

「あの装置は何だっけ?どういう働きをするも
のだったかなあ?」 といった感じです。   

また、ボイラー水に関しては水の管理がとても
大事で、硬度成分であるカルシウムやマグネシ
ウムなどを含まない良好な軟水が必要になりま
す。                   

たまには、軟水装置等の不具合でボイラー水が
硬度漏れを起こしたり、それがしばらく続いて
しまうとボイラー管内にスケールの付着が進行
して、熱効率の低下、温度異常などの不具合が
起きてきます。              

そこで、「何でだろう?どうしてこうなったの
か?」と、原因を探る前に基本的なことを理解
しておかないと、トラブルを解決することが難
しいからです💦              

とりあえず、周りにはベテランの先輩方がいる
から解決できるとは思いますが、質問をする方
も基本を理解していないと質問ができないから
です。                  

少し大げさな言い方になってしまいましたが、
、そういったボイラーに付随する各装置の構造
や働きなども理解し、しっかり頭に入れておい
たほうがいいですね。           

今後の自分のためにもなります。       

さいごに

ざっくりとですが、これからボイラー技士の仕
事に就く方へ3つのアドバイスをさせてもらい
ました。                 

これらを覚えておく・実施することで、少しは
仕事がスムーズに行えるのではないでしょうか
?                    

あとはもう実際の現場で実務経験を積むことで
すね。自場の場合もボイラーの経験はまったく
なく、ド素人の身でやれたので何とかなると思
います。                 

また、周りにベテランの先輩方がいると思いま
すし、分からないことは聞いて知識を吸収しま
しょう!                 

立派なボイラー技士を目指して下さい!   

では、また!               




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