ボイラー 資格 転職

ボイラー技士の仕事はどんな感じ?経験者のダイスケがお教えします!

2020年11月1日

ボイラー

こんにちは!ダイスケです。ボイラーは蒸気や
温水を作りだす装置で、工場・ビル・病院など
様々な所で使用されていますが、それらを安定
して供給させているボイラー技士がいる事をご
存じでしょうか?そのボイラー技士がどんな作
業をしているのか?以前の職場でボイラー技士
をしていたダイスケがお教えます。     

某大手研究所の施設でボイラー技士をしていた!

私が以前働いていた職場は某大手企業の研究所
内にある設備管理を行うビルメンテナンス会社
になります。研究所にあるボイラーや冷凍機・
電気設備などの運転と管理をすべて請け負って
います。                 

大型ビル・病院・デパートなどの大型商業施設
なども、ボイラーの運転管理はそのようなビル
メンテナンス会社に委託して運営している所が
多いのではないでしょうか。        

ボイラーなどの運転状況は監視室で見ている

ボイラーなどの設備は研究所の棟から少し離れ
た所にあります。そこからボイラーで作り出し
た蒸気を各研究所の棟へ送りだしています。 

ボイラー室の2階側のほうには中央監視室とい
う所があり、そこでボイラーなどの各設備の状
態をモニターで監視しています。      

ちなみにですが、転職活動中に別な研究所にも
見学をさせてもらった機会があったのですが、
やはり同じような感じの作りでありました。 

こういった業種はみなこのような感じになるの
かなと思います。             

研究所の棟には大量の蒸気を供給。大型ボイラーは4台あり!

多数の圧力計

研究所はほんと大きかったですね。ビル型の棟
が5から6棟くらいあったでしょうか。   

それなのでボイラーの蒸気を研究所側へ大量に
供給していました。空調管理に必要で、室内の
温度を一定に保たないといけません。    

研究所についての詳細は話せませんが、大事な
研究開発品がたくさんありました。     

それなので、ボイラーは365日稼働していま
す。(年に1度の受電設備の点検時は除く) 

使用しているボイラーは炉筒煙管ボイラー(丸
ボイラー)と言われる物で、灯油使用のボイラ
ーが3台とガス使用のボイラーが1台ありまし
た。                   

ここのボイラーを初めて見た時はビックリしま
したね。デカいなと!ボイラーの実技講習時に
見たボイラーは比較的小さいボイラーであった
ので圧倒されましたね。          

ボイラーの実務作業は?

ボイラー技士の作業なんですが、どちらかとい
うと監視業務がメインになります。     

ボイラーは365日休みなく動いており、ほぼ
止まる事はないので、そんな感じになります。

仕事はどちらかと言うとラクだと思います。た
だ、個人的には夜の宿直勤務はあまり好きでは
なかったですけど、日勤の勤務だけで考えると
いいかなと思います。           

まず体力を使う事はないですし、1日中空調が
効いている部屋にいるので夏でも冬でも快適で
したね。ボイラー技士の仕事は年輩になっても
できる理由はここにあると思います。    

*ここで注意してもらいたいのは、仕事が比較
的ラクであったのはこの事業所だけかも知れま
せん。他の会社さんの業種や仕事内容によって
はキツい所もあると思います。ご注意下さい!

自分の勤務先はそんな感じでした。それなんで
時間を持て余してしまうので、パソコンでのデ
スクワークが多かったです。        

設備の補修関係の書類作成の他に、研究所で使
用している研究機器の購入や修理なんかもうち
の担当であったので、注文書の作成とかを行っ
ていました。               

午後からボイラーの水面計テスト・台数制御の切り替えを行う!

ボイラーの仕事はいつやるんだよ?と思う方が
いると思うので、そろそろ説明しますね!  

午後の15時以降にボイラーの点検作業を行い
ます。夜は夜勤者2人での対応になるので、ボ
イラーに問題がないようにします。     

そこで主に行う作業はボイラーの水面計テスト
と言われる作業になります。中に入っている水
を抜いたり入れたりする操作です。     

水面計内の水位がきちんとした値を示している
のか、水位の動きを確認するんですね。   

ちなみにこの水面計テストなんですが、これか
らボイラー技士をやられる方はしっかり覚えて
もらいたい操作ですね。いきなり1人でやれと
は言われないと思いますが、ボイラー作業では
大事な操作ですので。           

ボイラーを停止したら、水面計内の水を完全に
抜いて、低水位の警報が鳴るか確認します。 

低水位とはボイラー内にある水が安全低水面に
なった場合になる事を言います。水が減った場
合に警報が鳴らずにいたら、最悪は空焚きにな
る恐れがあるので、しっかり確認を行います。

再び水面計内に水を入れて、瞬時に水が入って
くるかこないかを確認します。通水の経路に目
詰まりがないか、何回か水面計のコックを動か
して行います。              

蒸気ヘッダー

そんな感じで各一台づつ確認を行うと同時に、
ボイラー運転の切り替えも行います。    

日中は1号機のボイラーを先発で動かしていた
から、夕方からは1号機を停止して、今度は3
号機を先発に切り変えて、後発を2号機にしよ
うかというような感じです。        

各ボイラーの運転時間などを平均的にするため
です。そうやって4台あるボイラーをうまく順
繰りさせていきます。           

ここで1つ注意しないといけないのは、蒸気の
供給先の負荷(蒸気を消費する側)の状況も確
認しないといけません。常に蒸気は安定供給し
ている状態をキープします。        

ボイラーを立ち上げるとプレパージ(炉内換気
)からスタートしますが、個人的にはこの音が
好きでしたね。キュイーンという甲高い音がボ
イラー室内に響き渡り気持ち良かったです。 

音フェチなんでしょうか(笑い)レーシングカ
ーやスポーツカーなど迫力ある排気音も好きな
ので、その影響があるのかもしれません。  

やはりこのボイラーの操作を作業をしている時
が一番楽しかったですかね。ボイラーマンやっ
ているなと感じられましたし、どうもデスクワ
ークばかりであると退屈でした。      

夜間の宿直勤務

夜のビル

ボイラーは24時間稼働なので、もちろん勤務
は交代制になります。夜間中は2人一組で勤務
にあたります。              

夜間中は管理職の人がいなくなるので、気が楽
になるのはいいですが、ただ夜中になると必ず
眠気がくるので、そこは少しキツかったですね
。ウトウトと寝てしまったりしますが、がっつ
りと寝る事はできません。         

そこへ、いきなり監視室内の警報が鳴るとビッ
クリしますね。一瞬で目が覚めます。警報が鳴
った場合には、もちろん対応に当たります。 

設備を監視しているのはボイラーだけではあり
ません。研究所側の設備も監視しているので、
何か異常があれば現場へ見にいきます。   

これがまた研究所側の現場へ行くのがけっこう
面倒なんですよね。なぜかというと、研究所の
施設は広くて徒歩での移動が大変であったから
です。                  

大きなトラブル滅多になかったですけど、軽微
な警報はちょくちょく出ていました。眠い目を
こすりながら現場へ向かっていました。   

仮眠のほうなんですけど2、3時間程度であっ
ったでしょうか。正直いうと寝れないですね。
自分が神経質というのもあるのですが、仮眠室
のとなりに機械室があったので、音が気になっ
てしょうがなかったですね。        

ボイラー技士の仕事を辞め、現在勤めている会社へ転職する

建物

ボイラーを扱う経験がなかった私にいろいろと
教えて頂いた先輩方には申し分けなかったので
すが、ボイラー技士の仕事は1年勤務して辞め
ています。                

理由としては交代勤務がどうも合わなかった事
でしょうか。夜勤後は体が異常にダルくなる感
覚も嫌であったのと、休日の休みが平日に多か
ったのもあります。            

友達はみんな土日休みの会社へ勤めていたので
、平日だと遊ぶ友達が誰もいなかったんですよ
ね。                   

あとは年齢的にまだ20代の独身で若かった関
係もあるかも知れません。その頃は遊び盛りで
したので。                

ボイラー技士になって自分を変えるぞ!と決め
、ある程度は覚悟したつもりなんですが、いざ
やってみると、どうも自分には合わなかったと
いう感じになります。           

これはあくまでも自分の意見であって、人によ
っては夜勤勤務のほうが気楽でいいよ!平日が
休みなら買い物とか人混みを避けられるから最
高だよ!という意見もあると思います。   

またボイラー技士の仕事は交代勤務の職場だけ
ではないと思います。日勤勤めの所もあるでし
ょうし、その事をご理解して頂きたいと思いま
す。                   

ボイラー技士の経験は役に立った!現在勤めている会社でも有効になる!

ガッツポーズ

その後なんですが、もうボイラーに関わる事は
ないだろうと思っていたのですが、それが転職
した現在の会社で再び関わる事になります。 

工場を見学するとボイラーが設置してあったの
ですね。小型の貫流ボイラーではあったのです
が、とにかく自分には好都合でした。    

ボイラーがあるから今の会社を選んだという事
はなく、たまたまあったという感じでしょうか
。面接を行った際に工場長からも話しを聞きま
した。                  

その縁もあってか、後に私がボイラーの管理を
まかされる事になります。ボイラー技士の免許
と実務経験が転職に有利に働いたのは言うまで
もありません。              

さいごに

ボイラー技士の実務についてお話しをさせても
らいましたが、いかがでしたか?      

これからボイラー技士の仕事に就きたい、興味
があった方に少しは参考になっていただけたと
思います。                

ボイラーを設置している所はけっこう多いんで
すね。私が勤めていた研究所や工場・ビル・病
院・大型商業施設など様々な所で使用していま
す。                   

ボイラー技士の免許を持っている人は必ず有効
になる事でしょう!            



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