ボイラー

ボイラーメンテナンス契約の内容を解説します!

2021年2月15日

バインダー用紙にメモを記入する男性

どうもダイスケです!みなさんはボイラーのメ
ンテナンス契約(保守契約)の内容ってご存じ
でしょうか?おそらくは大半の工場ではボイラ
ーメーカーとメンテナンス契約を結んでいる所
が多く、日々ボイラーにトラブルがないように
していると思います。今回はそのメンテナンス
契約の範囲でどんなことをしているのかを解説
したいと思います。            

ボイラーメンテナンス契約とは?

各工場さんで使用しているボイラーのタイプは
いろいろとあると思いますが、ダイスケの工場
で使用しているボイラーは小型貫流ボイラーに
なります。                

その小型貫流ボイラーを使用している前提で話
を進めさせてもらいますね。        
*ボイラーのメーカーによっては内容が違う場
 合いもあると思うのでご了承下さい。   

ボイラーメーカーとのメンテナンス契約を結ぶ
事により、以下の1~4の内容で対応してもら
っています。               

1,法規で定められた定期自主検査の代行を行
  ってもらっている。          

2、ボイラー本体、その他付随している物を保
  証。                 

3、突発的なトラブルの対応をしてくれる。そ
  の時の出向料、部品代は基本的には無償。

4、メンテナンスデータ管理システムにより、
  ボイラーの状態を定期的に報告書として提
  出してくれる。            

以上のようなことをしてもらっています。自分
が思うに、やはりボイラーのメンテナンス契約
は結んでいると安心ですね。        

この中で一番助かるなと思うことは突発的に起
こったトラブルにすぐ対応してくれることです
かね。                  

こちらとしては早くボイラーを復旧させて、生
産ラインを稼働させないといけません。   

現場で働いている何十人もの作業員の手が止ま
ってしまうので、早急の対応は非常に助かりま
す。                   

定期点検の内容は?

ここで保守契約で、年3回ある定期点検の内容
を説明したいと思います。         

定期点検時に行う項目は大きく分けて、12項
目ほどあります。本体・給水・送風機・制御・
調整設定項目での燃焼など、いろいろとありま
す。                   

ここからさらに細かな項目があって約150ほ
ほどあります。              

一部の内容を説明すると、燃焼の調整という項
目では酸素濃度・一酸化炭素濃度・排ガス温度
・燃料流量・送風温度などを計測します。  

そこでボイラーが基準値以内の範囲で稼働して
いるか、確認と調整などを行います。    

例えば、燃焼での排ガス酸素濃度が基準値をオ
ーバーしていると、風量オーバーにて炎が消え
てしまうことがあるんですね。       

燃焼値のズレがあったりすると、不具合が出る
ので、各項目の濃度が基準値以内にあるのかを
、数値で見ている訳です。         

あとは、定期点検のタイミングでは部品なども
交換します。               

決まって交換する部品は電極保持器と言われる
ボイラー水のレベルを見ている機器と、水面計
のゲージガラスの交換などがあります。   

やはりボイラーは水がない状態の空焚きが一番
怖いので、水位を正確に検知させる重要部品は
定期的に交換を行っています。       

メンテナンス契約の金額は?

通貨記号のマークが入っている水玉を手のひらで受けようとしている人

気になるメンテナンス契約の金額ですが、年間
で約50万円ほどかかります。       

契約のグレードも2種類あり、うちの工場では
標準仕様の内容で契約しています。     

契約は3年単位の更新になりますが、3年分を
一括で支払う、年単位で支払う、どちらかを選
べますが、うちは分割払いで1年単位で支払っ
ています。                

ただ、契約期間中内でボイラーの故障により、
新しいボイラーに入れ替えないといけない状況
になったりもすることもあります。     

そうなった場合には、余った月日の分を計算し
てお金を戻してくれます。         

実際にうちの工場では、ボイラー本体の底に穴
があいてしまい、新しいボイラーに入れ替えた
事がありました。             



定期的にボイラーの通信レポート・診断月報を送付してくれる

1枚の茶封筒

定期的にボイラーの使用状況の結果などがわか
るレポートなどが届きます。毎月のもあれば、
数ヶ月おきにくるのもあります。      

ボイラーの健康診断の結果みたいな感じですね
。事細かくデータなどが書かれています。  

通信レポートは?

通信レポートから説明すると、これもやはり細
かい項目がたくさんあり、約50項目ほどあり
ます。                  

だいたい4ヶ月間のデーターを取り、これらを
まとめて書面で送ってきます。       

項目の一部を説明すると、4ヶ月の間にボイラ
ーが運転した時の低燃焼、中燃焼、高燃焼とい
った燃焼の回数が何回あったかをカウントして
います。                 

また、その他にも濃縮ブロー弁、給水ポンプ、
送風機の運転ON・OFFする回数のデータも
取っていますね。             

また、スケールモニタ温度と言われる項目では
、前回値と見比べて、温度が高くなっているよ
うであれば、管内でスケールの付着が出ている
ので、そろそろスケール除去剤を投入したほう
がいいのでは?との判断の材料にもなります。

こう言った数値は大事なんですね。人間で言う
と血液検査をしているようなもので、病気の原
因が分かったりしますからね。       

診断月報は?

診断月報の内容は、月間あたりの蒸気の蒸発量
・燃料使用量やブロー状況・水管内のスケール
状況の報告になります。          

蒸気の蒸発量・燃料消費量ではボイラー効率が
どのくらいあったかを記載してくれます。  

ブロー状況では、過多ぎみとなっていれば、連
続ブローでの電磁弁の故障等が考えられたりも
します。電磁弁が開きっぱなしですね。   

こういった傾向が続いているようであれば交換
しに来てもらいます。           

やはりボイラーのトラブルを少なくするにはメンテナンス契約は必要と思われる

何だかんだ、一年を通してボイラーを使用して
いると、何かしらトラブルはありますね。  

きちんと定期点検を行っていますが、やはりボ
イラーは機械装置なので不具合は出ます。  

やはりメンテナンス契約は結んでおいたほうが
いいと思います。             

突然のトラブルはけっこうあるので、契約を結
んでおけば安心ですからね。        

それと、自分にも都合がいいですね。なんとい
ってもメーカーのサービスマンにはいろいろと
教えてもらえるので、ボイラーの知識が付いて
勉強になります。             

少し言葉を言い換えると、会社側でボイラーに
関する高い授業料を支払ってくれているような
感じでしょうか。             

もったいないので、自分がしっかり勉強させて
もらっています(笑い)          

そんな感じでボイラーのメンテナンス契約を結
ぶ事により、工場側としては安心して生産に取
り組めます。               

また、それを担当している人の知識も付くこと
により、ボイラーがよりトラブルなく稼働でき
、会社にも貢献できるのでメリットがあると思
います。                 

今後もボイラーの件で役立ちそうなことがあれ
ば、紹介していきますね。では、また!   

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