資格 電気関係

【認定電気工事従事者】講習の受講・申請で資格をもらえるおいしい資格!そのメリットを紹介します!

2021年9月25日

ダイスケです!認定電気工事従事者の資格を取
得したことにより、工場の自家用電気工作物の
工事を行えるようになりました。仕事の幅も広
がったので役に立っています。この認定電気工
事従事者についてのメリットなどを紹介したい
と思います。               

認定電気工事従事者とは?

認定電気工事従事者(認定電気)は、第2種電
気工事士(電工2種)では行うことができない
電気工事を行うことができる資格になります。

工場やビルなどの自家用電気工作物のうち、最
大電力500kw未満の需要設備(自家用電気
工作物)のうち、電圧600V以下で使用する
電気工作物の工事(電線路に係るものを除く)
簡易電気工事を行うことができます。    

参考までに電気工作物の一覧を表にまとめまし
た。                   

       ・電気工作物
電気を供給するための発電所や変電所・送配電
線路をはじめ、工場やビル・住宅などの受電設
備・屋内配線・電気使用設備などの総称
      ・自家用電気工作物
電力会社などの供給会社から、600Vを超え
る電圧を受電して電気を使用する設備のこと 
(工場やビル、病院、福祉施設、学校などの建
物が対象)
       ・簡易電気工事
電圧が600V以下で使用する電気工作物の電
気工事のこと
      ・一般用電気工作物
電圧が600V以下の低電圧で受電している場
所にある電気工作物のこと(一般住宅や小規模
な店舗、事業所などの建物が対象)

電工2種だけでは、一般住宅などの低電圧の電
気工事しか対応できないので、範囲がすごく限
られてしまいます。            

わかりやすく言うと、第1種電気工事士(電工
1種)の作業範囲で低圧のみを扱えるのが、認
定電気工事従事者ということなります。   

下の表は電気工事士と認定電気工事従事者の工
事範囲です。               

電工2種と認定電気の2つの資格を組み合わせ
ることで、作業範囲を広げられるようになりま
す。                   

                                                   

第1
種電
気工
事士
第2
種電
気工
事士
認定電
気工事
従事者
一般用電気工作物の
電気工事
 ○ ○ ×
自家用電気工作物の
電気(500kw未満
、600V以下、かつ
電線路に係るものを除
く)
 ○ × ○

認定電気工事従事者の資格取得2つのメリット!

1つ目のメリットとしてはやはり、電工2種で
出来なかった工事範囲も対応できるようになっ
ことでしょうか。            

これが自分自身が一番良かったなと感じる部分
です。                  

なぜかと言うと、自分は工場の設備管理・保全
業務の仕事をしているので、設備の電気工事に
度々携わることが多いからなんです。    

電工2種のままだと、一般住宅の低電圧の工事
のみしか対応できないですからね😓     

はっきり言ってこれじゃ、仕事ができないので
、この壁を飛び越えられたのはとても大きかっ
ったです。                

低電圧という限定はあるんですが、それでもほ
とんどの工事をカバーできるので、実際に不具
合を感じたことはありません。       

そんな理由もあるので、電工2種を取得した方
はこの 「認定電気工事従事者」 の資格も取得
することを強くオススメします!      

取らないと逆にもったいないと思います。  

次に2つ目のメリットとしては、申請や講習の
みで簡単に資格を取得できる点がいいですね。

申請のみで資格を取得できる方と、講習と申請
を行うことで、資格を取得できる方の2つに分
かれます。                

下の表にまとめました。          

申請のみでOKの方。           

        対象者
・第1種電気工事士に合格した方
・第2種電気工事士の免状取得と、実務経験
 3年以上の方
・電気主任技術者の免状取得と、実務経験
 3年以上の方

講習の受講と申請が必要の方。

        対象者
・第2種電気工事士の免状取得と、実務経験
 3年未満の方
・電気主任技術者の免状取得と、実務経験
 3年未満の方

ちなみに自分の場合だと、第2種電気工事士の
免状取得と、実務経験3年未満であったので、
講習を受講してから申請を行い、資格を取得し
ました。                 

講習のほうは1日で、修了試験などは一切あり
ません。講義を聴く内容なので、ほんと楽ちん
です(^^)v。               

講習受講について

認定電気工事従事者の認定講習は、一般財団法
人の電気工事技術講習センターが行っており、
講習は年2回、上期講習と下期講習が行われて
います。                 

申し込み期間や講習を行っている地域について
は、下記の電気工事技術センターのホームペ
ージで確認してください。         

出典:電気工事技術センター        
参照:講習のご案内|一般財団法人 電気工事技術講習センター (eei.or.jp) 

申し込み方法は3つの方法があります。 

1、インターネットによる申し込み     
2、申込書をダウンロードして郵送で申し込み
3、申込書を郵送により請求する方法    

受付期間があるので、講習を受講したい方は必
ず期間内に申し込みを済ませておきましょう。

受講料は12,500円(税込み)です。   
*2021年9月現在           

講習会場と講習内容

参考までに自分が受講した講習会場などの紹介
をしたいと思います。           

講習は、東京都にある電設年金会館という所で
受講しました。              

今年の3月に受講したのですが、コロナの影響
もあって、受講生を半分程度に絞り開催してい
ます。                  

座席もひと席づつ間をおき、受講生は100人
程度だったと思います。          

講習時間は昼食を除いて6時間です。    

                  

カリキュラムはこんな感じになります。   

        内容 時間
第1編:配線器具並びに電気工
    事用の材料及び工具
1時間30分
       昼食1時間
第2編:電気工事の施工方法1時間30分
第3編:自家用電気工作物の検査
    方法
2時間
第4編:自家用電気工作物の保安
    に関する法令
1時間

講習はひたすら講義を聴く内容で、たびたび眠
気におそわれますが、高圧関係の話が多く出て
きた内容であったと思います。       

GR付きPAS(地絡継電器付柱上用気中開閉
器)の話もしていましたね。        

いわゆるパスって言うやつです。      

「工場の受電設備の年次点検時によく見ていた
やつだなあ」と覚えていました。      

工場の設備を全停電させるのに、電力会社から
送電されてくる電気をそこで遮断させます。 

本来は電力会社の配電線に波及事故を防ぐ装置
なんですが。               

そんな感じで、講義をただ聴くだけの内容です
。                    

最後に講習の修了証と申請関係の書類をもらい
、申請手続き等の説明を聞いて講習は修了しま
した。                  

講習を受講した後に行う認定証の申請の仕方は?

講習が無事に終わり、次は認定電気の認定証を
もらうための申請手続きになります。    

申請に必要な書類をいくつかあるので紹介しま
す。                   

申請を行う場合には、各地域にある「産業保安
監督部」という所に申請を出す形になります。 

自分が住んでいる区域を管轄している所で、例
えば、住んでいる所が東京都であれば、「関東
東北産業保安監督部電力安全課」になります。

下の表が用意するものです。        

                             

       用意するもの
1,認定電気工事従事者認定証交付申請書

2,電気工事士法第4条の2第4項の認定
  申請書

3,電気工事士免状のコピー

4、認定電気工事従事者認定講習修了証

5,住民票(3ヶ月に以内に発行されたもの)
  *注意事項あり

6、写真2枚(申請提出前6ヶ月以内に撮影
  した縦4㎝×横3㎝のもので、裏面に氏名
  、生年月日を記入する)

7、返信用封筒(切手は不要) 
  *認定証の免状を送るための封筒
  (長型3号 縦23㎝×横12㎝)
   
8、収入印紙(4,700円分)
  *認定電気工事従事者認定証交付申請書
   に収入印紙を貼る

*申請してから交付までの期間は地域によっ
 て差があり、数日で届く場合もあれば、
 1ヶ月くらいかかる場合もあります。

ちなみになんですが、今回自分が受講した講習
では、住民票を用意する際に、住民票のコード
マイナンバーコード番号が記載されていない
ものを用意して下さいとお願いされました。 

おそらくは個人の大切な情報なので、記載して
おかないほうがいいとのことだと思われます。

で、あとは、申請の方法ですね。      

必要な書類が用意できたら、それらを管轄して
いる産業保安監督部・支部等の窓口へ直接持参
するか、郵送で行います。         

自分の場合は郵送してから1週間後くらいに自
宅に届きました。             

各産業保安監督部の一覧になります。こちらで
管轄している所が確認できます。      

*出典:経済産業省ウェブサイト      

参照:https://koshu.eei.or.jp/www/view.php?UID=20&file=file3&type=question

まとめ

今回は認定電気工事従事者についてご紹介させ
てもらいました。             

もう一度おさらいで説明すると、認定電気の資
格は電工2種の取扱い範囲を超えて、工場など
の自家用電気工作物も取り扱えるメリットが出
てきます。                

転職活動する場合でも、履歴書には電工2種の
資格と、認定電気工事従事者の資格もプラスし
て書いておけば、アピールポイントになると思
います。                 

とりえず、実務経験とかは別として、    
「あぁ、この人は工場の低電圧であれば電気工
事も取り扱えるんだな」と、いう感じに思って
もらえるでしょう。            

取り扱えることができる・取り扱えないの差は
だいぶ大きいと思いますね。        

認定電気の講習会を受けた時に、講師の先生も
言っていましたが、この資格はだいぶおいしい
資格なので、ぜひこの資格は取っておいたほう
がいいとも言っていました。        

自分もそう思います。           

「まだ取得していないんだよな」という方にオス
スメします!               

                     





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