省エネ関係 資格

【エネルギー管理企画推進者】の実務内容とは?選任者のダイスケが解説します!

パソコン業務をしている人

ダイスケです!エネルギー管理企画推進者の実
務ってどんなことを行っているの?と思う方も
いると思います。参考までにダイスケが勤務し
ている工場などを例に実務内容を解説したいと
思います。これから実務を行う方に少しでも参
考になれば幸いです。           

エネルギー管理企画推進者は中長期計画書・定期報告書の作成と届出を行う!

まず初めにですが、ダイスケが勤務している工
場は第二種のエネルギー管理指定工場に該当し
ます。                  

そこで、自分がエネルギー管理企画推進者とエ
ネルギー管理員を兼務しています。     

このエネルギー管理企画推進者に選任されると
、中長期計画書と定期報告書の作成と提出の作
業をやることになります。         

まずは、中長期計画書ですが、工場などエネル
ギー使用の合理化の目標達成や、継続のために
3~5年度間の中長期的な省エネルギー対策
に関する計画を作成します。        

中長的に見て年平均1%程度以上のエネルギー
消費原単位を低減させることを目標にして、計
画を進めていきます。           

そのような目標があるので、ダイスケの工場で
は、省エネルギー委員会と言われる会議を毎月
一回開催して、各部署で取り組んだ省エネ事項
や、今後の計画案であったりを報告してもらい
ます。                  

正直言うと、省エネ関連のネタ探しで各部の担
当者は毎回頭を悩ましていますね💦     
「次は何をしようか?何ができるかな?」という
感じです。                

もちろん自分も含めてですが・・・     

各部署から報告があった省エネのネタは議事録
に書き留めておいて、中長期計画書や定期報告
書の作成時に、それらをピックアップして記載
していくような形を取っています。     

中長期計画書の内容は?

PLANと印字された吹き出しプレート

では、実際にどんな中長期計画書の内容を書い
ているのかと言うと、例えばここ数年間で進め
ていることでは、工場で使用している送水ポン
プを省エネ型のポンプ(インペラカット仕様)
に順次交換していることが多いでしょうか。 

この省エネポンプの特徴としては、インペラ 
(羽根車)部分に外形加工を行い、余分な消費
電力を抑えられるポンプになります。    

ポンプが要求する仕様点に合わせて、羽根車の
外形を小さくカット(最適な羽根車の径)して
いる形状になります。           

これがけっこう、稼働率が高いポンプであると
、年間での消費電力の削減効果が大きいので、
省エネ効果が抜群です👌          

省エネ効果が一番大きかったポンプでは、金額
で言うと、たしか80~90万円/年間の削減
効果であったと思います。         

そのようなことを、中長期計画書の内容にある  
「計画内容及びエネルギー使用合理化期待効果」
のところに記載していきます。       

内容としては「○○○設備のポンプを省エネ型の
ポンプに交換していく予定で、原油換算○○K
L/年削減」と、いった内容です。      

他にも省エネのネタがあれば追加して記載して
いきます。                

定期報告書の作成

パソコンのキーボードとクリップで止められた複数の書類

次に定期報告書ですが、工場や事業所で電気や
燃料などを使用した一年度間の量を取りまとめ
て、定期報告書に記載していきます。    

ちなみにですが、ダイスケが勤めている企業グ
ループの形としては、親会社、子会社の工場を
合わせて2つと、事業所の1つがある形になっ
ています。                

そこで、グループ内で多くのエネルギーを使用
しているのが、ダイスケが勤務している工場で
、単体でも原油換算では1500KL/年を超え
ています。                

本音としては、グループ企業内のエネルギー管
理を全部取りまとめるのは、ちょっと面倒くさ
いですね😓               

できれば以前のように、その事業所単位での報
告の形のほうが、正直自分としては管理も楽な
ので助かるのですが・・・         

では、定期報告書の作成になりますが、各工場
や事業所で使用した一年度間の電気・LPガス
・重油・灯油といったエネルギー使用量を定期
報告書のほうに記載していきます。     

定期報告書の作成支援ツール(アプリ版・エク
セル版)というものがあるので、これを使用し
ていくと便利です。            

作成支援ツールの入力画面に数値を入力すると
原油換算などを自動で算出してくれるものです
。                    

参考までに資源エネルギー庁のホームページに
、定期報告書の作成支援ツールがあるので、詳
細はこちらを見てください。        

出典:経済産業省 資源エネルギー庁    
参照:定期報告書、中長期計画書の作成とベンチマーク制度 | 工場・事業場の省エネ法規制 | 事業者向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト (meti.go.jp)

それらの作成ツールに、数値等を入力をしてい
き定期報告書を作成するわけですが、できれば
最初の頃に言いました 「年平均1%程度以上の
エネルギー消費原単位を低減させる」を、クリア
ーしたいなといつも自分は思いますね。   

それか、極端に原単位が悪化しないことでしょ
か。                   

理由としては、事業者クラス分け評価制度とい
うのがあり、定期報告書を提出する事業者をS
・A・B・Cの4段階へクラス分けをしている
のがあることです。            

ちなみにですが、自分の会社はSクラスで優良
事業者としてなっているのですが、Bクラスに
なると、資源エネルギー庁から注意喚起文書が
送られて、現地調査がある
ので、できればそれ
だけは避けたいところですね。       

おそらく面倒くさいことになりそうです💧  

ただし、Bクラス以下になったからといって、
全ての工場や事業所に必ず現地調査に来る訳で
はありませんが、次に述べる選定基準がありま
す。                   

①Bクラス連続年数が多い順(5年から1年)
②同一のBクラス連続年数では、エネルギー使
 用量及び5年度間平均原単位が相対的に大き
 い順      
            

以前にですが、自分が省エネの「資質向上講習」
を受講📝した際でも、講師がそのようなことを
言っていました。             

参考までに、資源エネルギー庁での現地調査に
関する記事もあるので、詳しくはこちらを見て
下さい。                 

出典:経済産業省 資源エネルギー庁    
参照:令和3年度の工場等現地調査の実施方針について|資源エネルギー庁 (meti.go.jp)   

そんな感じで、省エネの取組みが停滞している
企業には現地調査などがあることを、これから
業務を担当する方は覚えておいて下さい。  

定期報告書の提出期限・注意事項

定期報告書の提出期限なんですが、翌年度の7
月末日までに、所在地を管轄する経済産業局に
届出を行います。             

以前であると、6月末日までが恒例であったと
思うのですが、ここ数年の間に変わりました。

ここで、少し注意しておきたいことは、定期報
告書の様式を、その年度に応じた最新の様式を
使用するようにして下さい。        

ちょこちょこと、様式を変更していることがあ
るので、作成前には事前に資源エネルギー庁の
ホームページを確認したほうがいいです。  

自分も以前にやってしまったことなんですが、
前年度の様式を使用して、再提出をお願いされ
たことがあったので、注意して下さい。   

ただ、定期報告書の作成も4月か5月頃に早く
終わらようと思っても、最新版の様式が資源エ
ネルギー庁から出ていないこともあったりする
んですね😓                

提出期限である7月末の月に出てきたこともあ
ったと思います。のんびりしてますね。   

作成する側としてはちょっと困ります。   
届出関係の書類作成ってけっこう多いので、早
く終わらせてスッキリさせたいのが本音です。

さいごに

ざっくりとした内容の説明ではありましたが、
みなさんいかがでしたか?         

少しはエネルギー管理企画推進者の実務内容を
把握できたかなと思います。        

実際に実務経験をされている方であれば、転職
などの際にも役立つ👌と思いますし、またこの
業務に興味がある方は「エネルギー管理講習」 
を受けて、とりあえず選任資格を得る形にして
おいてもいいもしれませんね。       

また、省エネ関連のネタがあれば、みなさにご
紹介したいと思います。          

では、また!               

   

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