修理

【工場設備管理】の仕事内容は?どんなことをしているのかを詳しく解説します!

2021年4月13日

工具ケースに整理された工具類

ダイスケです!工場で設備管理の仕事をやって
いるダイスケですが、実際に設備管理の仕事っ
てどんなことをしているの?と、思っている方
がいると思います。そこで、今回はダイスケの
工場を例に仕事内容を詳しく解説したいと思い
ます。                  
                 

工場での設備管理の仕事内容は?

工場での設備管理はおおまかに言うと、設置さ
れている機械・設備などの管理・点検・修理を
行い、工場がトラブルなく稼働できるようにし
ていく仕事になります。          

目立たない仕事ですが、縁の下の力持ちとして
工場全体を支えています。         

ただ、設備管理の仕事もどの範囲まで見るのか
によっても仕事の内容は大分変わります。  

機械・設備などのメンテナンスだけをやってい
ればいいとかと思われがちですが、もっと広範
囲にわたり他の仕事もやったりします。   

ダイスケの工場ではそんな感じです。そのあた
りは勤め先の会社の方針であったり、生産する
製品・工場の規模・人員によって変わってくる
と思います。               

では実際に、ダイスケの工場での仕事はどんな
ことを行っているのか説明したいと思います。

設備管理は何でも屋?

先ほどは設備管理の仕事は機械・設備の管理・
点検・修理と説明しましたが、それはほんの一
部分にしか過ぎません。          

この設備管理の仕事なんですが、はっきり言う
と、「何でも屋」です。ほんと何でもやります
ね。                   

他の工場でこの仕事をしている人は何と思うか
分かりませんが、自分はそう思っています。 

ざっくり自分の部署が受け持っている仕事内容
を説明すると、こんな感じになります。   

1、機械・設備・建屋他の管理や点検と修理 
 (製造ライン設備、消防設備、ボイラー、コ
  ンプレッサー、発電機、クレーン、フォー
  クリフト、社用車、合併処理浄化槽、薬品
  貯蔵タンク・LPガス貯蔵タンク・排水設
  備)         
        

2、官公庁の届出書類の作成他(公害関係・省
  エネ関係・その他届出)      
  

3、産業廃棄物の管理(処理指導・マニフェス
  ト管理ほか)       
       

4、警備異常対応(排水処理設備他24時間対
  応      
            

5、緑地整理(樹木の剪定、草刈り)    

6,安全委員会・省エネ委員会などの会議に参
  加し、議事禄をまとめる   
     

7,作業環境測定・排ガス測定・騒音測定など
  の依頼と調整       
      

8、購入業務(LPガス・重油・灯油・潤滑油
  ・薬品等)      
        

9、立ち入り検査時の対応(製造ライン・排水
  設備・消防設備ほか)
         

以上のような内容ですが、細かいことを含める
と他にもたくさんあります。        

ただ製造ラインの機械の点検や修理では、そこ
を担当しているオペレーターの人達でも出来る
ことはお願いはしてあります。       

実際にうちの部署の人数では対応できないのと
、機械が多すぎる理由などがあります。   

設備管理の仕事で嫌なところは?

○と×と書かれた2枚の紙を持っている女性

やはり一番嫌だなと思うことは機械や設備が急
にトラブルを起こすケースですね。現場などか
ら連絡がきた時はほんとドキッとします。  

「何があったんだろう?軽微なトラブルならま
だいいんだけどな」と不安に思いながら現場へ
向かう時は嫌ですね。           

状況によっては夜遅くまで残ったり、1日がか
りでも終わらないことや、専門業者を呼ばない
と復旧できないこともあります。      

そんなことで、タイミング悪く休日前にでも起
こったりすれば、復旧作業のため休日出勤にな
り、プライベートのスケジュール予定も崩れて
しまうこともあります。          

「週末は家族と何処か出かけたかったんだよな
あ」と思いつつ、嫁さんには頭を下げて会社に
行きます。                

ただ、年に数回程度ですかね。その程度なので
まだいいんですけど、これが月に何回かあるよ
うであれば嫌になるでしょう。       

そうならないよう予防保全には努めるようにし
てます。                 

作業服は汚れる!修理を行う機械・場所によってはやりづらい所が多い!

機械などを修理する時は作業服はほんと汚れま
す。この仕事の宿命で汚れるのは当たり前なん
ですけど、本音としてはあまり汚れたくはあり
ません。                 

状況により、使い捨ての防護服も着ますが、周
囲の気温が高い時などは、今度は着たら着たで
「汗による蒸れ」💦が生じます。     

最近では通気性が良くなったのも出てきました
けど、少しはましかなと思う程度ですね。特に
夏の季節だとほんと最悪です。       

そうなってくると、どっちを取るかの選択にな
るので、最初から防護服を着ないでコテコテに
汚れてもいい専用の作業服も用意して対応しま
す。                   

逆にそうしないと熱中症で倒れてしまうので、
そこはうまくコントロールしてますね。工場内
は40℃以上になるので、注意が必要です。 

そんな環境の中で、機械のスペースが狭い場所
での作業なんかが加わると最悪です。    

ボルトが回しづらい・手が届きにくい・姿勢が
ツライ・作業に遅れが生じてくると、あせりと
イライラがつのり過酷だったりします。   

作業が終わったあとはグッタリですね。   

ただ、仕事をやりきった達成感はあり、家に帰
ってからのビール🍺だけは最高!なんですが、
あまりそんな思いばかりはしたくないのが本音
です。                  

設備管理の部署は多額の費用を使うところなので工面することが大変!

工場の設備の管理・点検・修理と多くを受け持
っている設備管理なので、その際に必要な修理
や点検費用など多くのお金がかかります。  

その「お金の工面」が正直大変ですね。特に費
用が掛かる工事などでは、その理由を工場長に
説明し、納得させないとけない訳ですからね。

業者さんからの見積もりが出てきた時点で、内
容をチェックし、「これは何だろう?これは工
場長に突っ込まれそうだな」という所は良く確
認を取っておきます。           

何を聞かれても即答で返せるようにしておかな
いといけません。             

ただ、そうはいっても話がなかなか進まない時
もありますね。「何でこんな金額になるの?こ
の部品はこんなにしないでしょう?」と、普通
に見積もりが出てくる時です。       

たいがいは特殊な設備であったりする訳ですが
、とにかく修理の注文をしないと前には進めま
せん。                  

要するにそこで自分が工場長とメーカー担当者
との「板挟み」になるんですね。      

工場長としてはなるべく費用をかけたくない思
いなので、自分がメーカーに相談して、「もう
ちょっとここはどうにかならないですか?」と
か、いろいろと相談する訳です。      

その一方でメーカーの担当者も「ここはちょっ
と無理なんですよ、ごめんなさい」と、言って
くる訳で、そんな行ったり来たりのやりとりが
続いた時は嫌になりますね。        

「もう面倒くさいな!どっちみち苦労するのは
自分だから早く修理を進めたいんだ!」と、内
心はこう思い、イライラが溜まってきます。 

毎回ある訳ではないですが、そんなこともあり
ます。                  

設備管理の仕事を続けてきて良かったところは?

goodと書かれている吹き出し型のプレート

嫌なところをけっこう話してきましたが、次に
この仕事を続けてきて良かったところもあるの
で、話したいと思います。         

この仕事を続けてきて良かった思うことは、広
範囲に渡り仕事をしているので、各分野での知
識・技術といろんなことを身に付けられたこと
でしょうか。               

この点で製造ライン側で働いている人には経験
できないことですね。           

ほぼ定位置の場所、一定の作業内容でやること
が決まっていると思うので。        

設備修理ができることは他の工場でも通用できる!

たとえば、設備修理の1つで、身近なもので説
明すると排水処理設備で使用しているポンプが
あります。                

このポンプのオーバーホールは自分でも整備が
できるので、メリットはとても大きいですね。

小型のポンプなんかでも業者さんに修理を頼む
と、20万円くらいはかかります。     

消耗部品だけを購入すれば、費用は半分から 
1/3程度で済むので、削減効果はとても大き
いです。                 

工場にはポンプ関係は必ず設置してあるので、
メンテナンスをできる技術を持っていると、大
いに役立つので、習得して良かったです。  

各業者さんとの人脈ができる!

工場にはいろんなメーカーの設備があるので、
修理・購入など取引きがでてきます。    

各業者さんとの人脈ができるので、自分にと
ってはだいぶメリットはありますね。仕事では
だいぶ助けてもらっています。       

仮の話ですが、万が一自分の会社が倒産し、転
職をしないといけなくなった場合には、また今
のような仕事を希望するかな?と思います。 

そうした場合には、今まで付き合ってきた各業
者さんの「つて」を最大に活かせることでしょ
うか。                  

仕事先を紹介してもらうことではなく、あくま
でも転職先の会社でもそれを活かすことです。

信頼できる業者さんが数多いので、そのまま持
ち込みたいですね。面接の際にも大きな武器に
なると思います。             

また、こういう話もあります。自分の大先輩な
んですが、そろそろ定年を迎えようとしていま
す。                   

その人は電気関係の仕事に携わっているのです
が、定年後はその電気業界の仕事に携わってい
こうと考えているようです。        

そうです、電気関係の年次点検でお世話になっ
ている業者さんとの付き合いです。     

やはり「つて」ですね。早くからこっちに来ま
せんか?との話があったみたいで、どうしよう
かな?と悩んでた時期がありましたけど、結局
は定年まで勤めることを選択しました。   

定年後からでもその業界に入れる感じで、慌て
る必要はないと判断したんでしょうね。   

自営でやる形にはなるみたいですけど、やりよ
うでは年収は会社員をやっているよりもっと稼
げるみたいです。羨ましい話ですね。    

やはり、これらの仕事の特徴としては工場外の
人達との「外部接点」を多く持っていることに
なります。                

これと似た業種では営業の人もそんなことが言
えます。                 

自分はまだ定年までは先が長いですが、そんな
ことも視野に入れておこうと考えています。 

資格をたくさん取得させてもらえる!

最後になるのですが、この部署にいると技術系
資格をたくさん取らせてもらえるので、自分
にとってはとてもいいですかね。      

業務で必要な公害防止管理者・クレーン運転士
・電気工事士他、数々の資格取得のお陰により
、みなさんにお話しをさせてもらうキッカケに
もなったので、これはほんと良かったなと思い
ます。                  

資格は一生自分の財産になり、就職や転職の際
にも役立つので助かります。        

ついこの前も、「認定電気工事従事者」の認定
講習に行かせてもらいました。これから申請書
を提出して認定証を受け取る予定です。   

ちなみに認定電気工事従事者というのは、第2
種電気工事士では行えない電気工事を行うこと
ができる資格になります。         

この資格を取得することで、仕事の幅も広がり
、実務経験のキャリアを積むことができるので
大変よかったなと思います。        

実際に設備管理の仕事に携わると「資格取得に
よる実務経験ができる」2つを実行でき、本当
のキャリアアップが望めます。       

資格取得だけで終わらない強みを持つことがで
できるので、この仕事をして良かったと思いま
す。                   

さいごに

いろいろと述べてきましたが、みなさんいかが
でしたか?                

この話を聞いて、自分は向いていない、やりた
くない、やってみたいなあと様々な意見がある
と思います。               

ただ、この設備管理の仕事も他の会社さんによ
っては仕事内容や範囲なども違ってくるかもし
れません。                

あくまでも自分が勤めている工場での仕事内容
になるので、参考にして頂けたらと思います。

今後も設備管理の仕事で役に立つことがあれば
、ご紹介したいと思います。        

では、また!               





     

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