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【職長安全衛生教育の資格】製造業などのリーダーになる人には必要な資格!講習内容とメリットを紹介!

手にヘルメット持つ作業員

ダイスケです!製造業などの現場で、新たにリ
ーダーになる人は「職長安全衛生教育」の講習を
受講することが、労働安全衛生法で定められて
いることをご存じでしょうか?この講習がどん
な内容か、また資格取得のメリットなどもご紹
介したいと思います。           

職長安全衛生教育とは?

職長安全衛生教育(以下:職長教育)は労働安
全衛生法の第60条により、新たに職長につく
くことになった人に対して実施が義務づけられ
ている講習になります。          

職長とは、作業現場で作業者を直接指揮監督す
る人を言います。             

事業場によっては、監督・班長・リーダー・作
業長と呼ばれたりしている人でしょうか。  

名称はともかく仕事を行う上で、現場で指揮・
監督する人は必ず必要となります。     

労働衛生法では、さまざまな安全教育の実施が
義務づけられているのですが、その中の1つに
職長教育があります。           

       

   労働安全衛生法に規定する教育

・安全管理者等の能力向上教育(第19条
 の2)
・雇入れ時教育(第59条第1項)
・作業内容変更時教育(第59条第2項)
・特別教育(第59条第3項)
・職長教育(第60条)
・危険有害業務従事者教育(第60条の2)
・健康教育等(第69条)

職長の役割は?

職長は管理者と作業者をつなぐ立場にあり、作
業現場では直接の責任者となります。    

その役割はとても重要で、「鍵を握る人」、  
(キーパーソン)としての期待は大きく、その
責務を果たすために以下の2点の役割がありま
す。                   

        職長の役割
1、先取りの安全衛生管理
 現場では直接指導管理する職長以上に、現場
 をの状況を知り得る人はいないので、職長は
 職場の不安前行動、不安全状態(職場の異常
 )を早期に発見し、解決することが期待され
 ている。
2,情報管理
 仕事の推進にあたり、報告・連絡・相談いわ
 ゆる 「ほうれんそう」 は欠かすことができ
 ない。職長は、管理者の情報を作業者へ伝え
 、また、第一線作業者の意向を管理者に伝え
 る等、さまざまな情報の整理をする立場にあ
 る。職長は情報管理の要 (かなめ)。

ダイスケの部署にも何名かの部下がいるので、
実際に自分が現場の職長として業務に当たって
います。やはり上記の表にある2点の役割が大
切だなと思いますね。           

安全衛生管理の面では、部下の安全を第一に考
えないといけないので、不安全行動を行ってい
るようであればその場で注意をします。   

いろんな場面がありますが、例えば、グライン
ダー等を使用した研磨作業をする時は、必ず保
護メガネを着用することがルールで決められて
います。                 

ですが、たまに面倒くさがってやっていない時
を見かけたり👀するんですね。       

けっこう目に異物が入る災害は多いので、そこ
は口を酸っぱくして言っています。     

それと、「作業を見ていてちょっと危なそうだ
な」 と思ったら、「こうやったほうがいいぞ」
、なぜそうすると危ないかなどを説明し、未然
に災害を防止するようにもしています。   

あとは、情報管理の面で大事なのは、やはり、
 「ほうれんそう」 ですね。報告・連絡・相談
です。                  

仕事の進捗状況の報告、また何かトラブル等が
あった場合の相談など、いち早く上司に伝えて
判断を仰ぎ、現場の作業者に指示を出していき
ます。                  

そこで業務に遅滞が出ないようにしないといけ
ないので、職長の力量が問われる形になります
。                    

状況により 「待ったなし」 の時もあるので。

このことから職長は管理者・職長・作業者との
橋渡しとなり、重要な 「要の約」 になってい
ます。                  

受講資格

年齢制限や必須な資格ありません。     

ただし、職長として作業現場を指揮・監督する
人材を教育するための講習なので、これから職
長になる方が望ましいと思います。     

受講料金

受講費用は実施機関にもよりますが、    
16,000円~21,000円(テキスト代込
、税込)位の相場となっています。      

職長教育の講習内容は?

職長教育の講習時間は12時間で、2日間に渡
って行われます。             

実技等はなく講義の受講のみです。講習の内容
は下の表の通りに進めていきます。     

    

      講習科目講習時間
作業手順の進め方
労働者の適正な配置の方法
2時間
指導及び教育の方法
作業中における監督及び指示の方法
2.5時間
危険性又は有害性等の調査の方法
危険性又は有害性等調査の結果に基
づき講ずる措置
設備、作業等の具体的な改善の方法
4時間
異常時における措置
災害発生時における措置
1.5時間
作業に係る設備及び作業場所の保守
管理の方法
労働災害防止についての関心の保持
及び労働者の創意工夫を引き出す方
2時間

だいたいは、先生の講義を聞いて進める内容で
すが、職長教育の特徴として 「グループ・デ
ィスカッション」 というのがあります。  

グループディスカッションとは、知らない人ど
うしが数名集まり、課題に取り組んで、最後に
全員の前で課題を発表するという内容です。 

メンバー内で役割分担を決めて、作業状況のイ
ラストを見ながらリスクアセスメントを行いま
す。                   

どうもこれが自分には苦手でしたね😓   
自分が思うに、「職長教育の最大の難関」だと言
えます。                 

おそらくやったことがない人は戸惑うのではな
いでしょうか?              

自分は以前にリスクアセスメントの講習も受講
したことがあり、大まかな流れは知っていたの
で、まだマシでしたが・・・        

経験がない人は正直シンドイと思いますね💧 

で、その時の講習会で使用したテキストはこち
らになります。テキストの大きさはB4サイズ
で厚みは1㎝程度です。          

                       

職長安全衛生教育のテキスト

職長教育の修了証は?

そんな感じで、正直しんどかった2日間の講習
が終わると、最後に修了証がもらえます。  

           

職長安全衛生教育の修了証

カードケースから抜き出して、紙ペラ1枚にな
っています。ケースに入っていないと、ちょっ
と見栄えが悪いですね💦          

申込みの講習機関によってはカード型の所もあ
るようですね。ここの場合は紙型でした。  

資格取得のメリットは?

職長教育の資格を取得するメリットとしては、
やはり、「現場のリーダー」 としての実務経験
をアピールできることです。        

実際の安全管理や作業管理など知識を兼ね備え
た人と見なされるので、社内や社外の人達から
も信頼されると思います。         

また、転職などの際には職長の実務経験がアピ
ール事項にもなるのではないでしょうか?  

資格を持っていれば、「あぁ、この人は職長と
しての実務経験があり、安全管理や作業者を統
率する能力がある人なんだな」と、見られると
思います。                

実際に会社側から 「現場のリーダー」 として
指名を受け、職長教育の講習に受講した人物で
あるので証明になるでしょう👍       

あとは、職長としての実務経験を積んでいけば
なおさらいいと思いますね。「経験は武器」にな
ります。                 

これから職長教育の講習を受講される方は、こ
れらのことを頭のすみに入れておくといいでし
ょう。                  

            

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