修理

ポンプの整備を習得して良かった事をご紹介します!

2021年1月1日

こんにちは!ダイスケです。工場の給水設備や
排水処理設備で大事な役割をしているのがポン
プです。定期的な分解整備が必要ですが、それ
を自分が習得した事により、いくつかのメリッ
トができました。その件をみなさんにご紹介し
たいと思います。             

ポンプとは?

ポンプは様々なタイプの物がありますが、液体
などを低い所から高い所へ移送する機械になり
ます。                  

家庭にある身近な物であると、お風呂の残り湯
を使用するバスポンプになるでしょうか。浴槽
の底から水を吸い上げて、洗濯機まで送水して
います。                 

工場では、生産ラインで必要な冷却水をポンプ
で送水したり、生産ラインで出た排水を水処理
設備まで送水したりと、いろんな場面で活躍し
ています。                

ポンプの重要度は?

私の工場で数多く使用しているポンプは、渦巻
きポンプと言われる物で、一般的に最も多く使
用されているポンプになります。      

主に水処理設備で使用しており、約20台ほど
はあるでしょうか。各ポンプはとても重要な働
きをしており、これが正常に動いていないと、
工場が稼働できません。          

例えば、生産ライン側へエアーを供給する機械
でエアーコンプレッサーがあるのですが、それ
は365日休まず稼働しています。     

常にコンプレッサーは生産ラインへエアーを供
給しているので、稼働により熱が発生します。
それなので、コンプレッサー本体を冷却水で冷
やす必要があるのですね。         

そのため、冷却水をポンプで送ってやる必要が
あります。                

万が一、ポンプが止まってしまった時は大変で
す。冷却不能によりコンプレッサーが温度上昇
で停止してしまいます。          

これが起こると、生産ラインで各装置を作動す
るのに必要なエアーシリンダー(空気圧装置)
などが作動しなくなり、工場全体がストップし
てしまいます。              

このようにポンプはとても重要な働きをしてい
る事が分かって頂けたと思います。     

ポンプは定期的に分解整備が必要!

そんなポンプですが、機械設備なので、定期的
に分解整備(オーバーホール)が必要になりま
す。                   

整備のタイミングとしては運転時間を見て決め
たり、ポンプの状態を見て判断します。   

ポンプによっては一年中動いているものもあれ
ば、たまにしか動かないものもあり、使用状況
が様々です。               

このポンプは少し異常音が出始めているから、
計画よりも少し早いが整備を進めようか?とい
うような感じで行います。         

ポンプの異常音が出始める原因としては、ベア
リング(軸受)と言われる物の寿命によるパタ
ーンが多いですね。下の写真の物になります。

内部に入っている潤滑剤の不足や劣化、また水
などの腐食を促進させる物質が混入してダメに
なってしまう事が多いです。        

特に屋外に設置されているポンプは雨風を受け
る状況になるので、痛みやすい傾向になります
。ベアリングを見ると錆びている事が多いです
ね。                   

ポンプの分解整備を自分で行えるメリットは?

ポンプの分解整備ですが、業者に依頼するか、
自分で行うか2つのパターンがあります。  

特殊なポンプの整備は除いて、ここ最近では自
分で整備をする事が多いですかね。     

自分で行えるようになったきっかけなんですが
、以前在籍していた上司がポンプの整備に詳し
人であったので、その人にいろいろと教わりま
した。                  

大変勉強になりましたね。ポンプの整備ができ
るようになった事で、仕事の幅も広がり自信が
つきました。いくつかのメリットがあるので紹
介をしたいと思います。           

自分でポンプの整備ができれば、業者に依頼するよりも費用が安く済む!

なんといっても自分で整備ができれば、費用が
が安くすみます。ポンプメーカー、ポンプの大
きさや種類によって費用は違ってきますが、消
耗部品だけを用意すれば費用は約1/3か、半
額程度で済むのではないでしょうか。    

小型の渦巻きポンプの整備でいうと、消耗部品
代が約7万円くらいと考えると、見積りの内訳
はこんな感じになります。         

・作業費 15万             
・諸経費 2万              
・運搬費 1万              
・交通費 1万              
・工具等消耗品 1万           

合計 20万円              

整備費用の削減により会社に貢献できる!

小型のポンプでも、業者に依頼するとこれだけ
の費用が掛かります。これを自分で行えればす
ごいですよね?              

だいぶ費用を削減できるので、まちがいなく会
社には貢献できます。工場にポンプが何十台と
あれば、なおさらですね。         

私の工場でも排水処理設備のポンプが20台は
あり、一部のポンプを除いて、ほぼ自分で整備
を進めています。             

業者の都合を待たずに自分で整備を進められる!

まれにですが、ポンプが突然故障してしまう事
もあります。とりあえず予備機のポンプがある
ので大丈夫なんですが、なるべくなら早めに復
旧はさせたいですよね。          

そんな時は業者に修理を依頼してもすぐには来
てくれません。他のお客さんの工場でポンプの
修理をしていたり、出張中とかなんだかんだで
都合が悪い事が多いですね。        

そんな事が多くありましたが、今では業者を待
たずに自分でポンプの修理を進められるように
なったので、大変良かったですね。     

気持ちの面でもだいぶ違います。以前であると
業者待ちの状態で、いつ来るんだ?早くしてく
れと落ち着いていられなかったですからね。 

ポンプの分解整備を習得!技術を身に付けた事で自分の財産になった

ポンプの分解整備という技術を習得した事で、
資格以外での財産が1つ増えました。    

仮にですが、他の工場へ転職した場合でもこの
技術は大いに活かせるでしょうし、アピールで
きると思います。             

ポンプを整備する業者が工場に在中しているよ
うな形になるので、心強い存在となるはずです
。                    



ポンプ整備を習得したい人は技術指導員に教えてもらう手もある!

設備の保全業務に関わっている人で、ポンプの
整備を行ってみたいけど、教えてくれる人がい
ないんだよなという人もいると思います。  

そういう人はこうしてはどうでしょうか?  

ポンプメーカーによっては、ポンプの分解整備
を指導してくれるサービスがあります。有料で
すが技術指導員を工場まで派遣してくれます。
(注意! 全メーカーが対応している訳ではあ
りません)                

私も分解整備をするのに不安があったタイプの
ポンプがあったので、技術指導者に工場へ来て
もらい、指導を受けたりもしました。    

特殊なポンプの部品では1つあたり40万円ほ
どする高価な物もあり、組み付けも慎重にやら
ないと破損したり、傷を付けてしまうと最悪は
軸部から水漏れしてしまう事もあるんですね。

この技術指導のお陰で整備のポイントをしっか
り把握し、次回の整備では自分で行える自信が
ついたので良かったです。         

ちなみにこの技術指導員を派遣してもらう費用
なんですが、約15万円くらいかかっています
。各メーカーさんによっても費用は変わると思
いますので、確認をしてみて下さい。    

今回はポンプ整備についてのお話しでしたが、
興味が出てきた人は1度トライしてみてはどう
でしょうか? 特に保全業務に関われている方
には、ぜひオススメしたいですね!     

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