公害防止関係 立ち入り検査

水質汚濁防止法での立ち入り検査内容は?どんなことを行われるのか解説します!

2022年1月2日

青空にチェックのメモスタンド

ダイスケです!汚水等排出施設を設置している
工場では水質汚濁防止法による立ち入り検査が
あります。ダイスケの工場がそれに該当するの
で年に一度行われますが、そこでどんなことを
行っているのか解説したいと思います。   

水質汚濁防止法とは?

まずは、簡単に水質汚濁防止法(以下:水濁法
)を説明したいと思います。        

水濁法は公害対策として工場などから排出され
る汚水や廃液が公共用水域(河川・湖沼・沿岸
)や、地下水へ浸透し、水質の汚濁の防止を図
ることを目的としています。        

ダイスケの工場では、製造ラインで使用した汚
水を排水処理施設で基準以下に処理し、公共用
水域の湖沼(こしょう)に排水しています。 

湖沼になると、排水基準は河川などと比べると
だいぶ厳しくなるで、排水処理には十分注意し
、水質の汚濁防止に努めています。      

立ち入り検査はいつ行われるのか?

立ち入り検査のタイミングとしては、事前に工
場を管轄している行政機関から、「来週の何曜
日に、そちらの工場にお伺いしに行きたいので
すが、いかがでしょうか?」と、電話の連絡が
入ります。                

ここ数年の傾向としてはそんな感じで、こちら
としても事前に連絡があると助かるのですが、
以前であると突然工場にくることが度々ありま
した😓                  

「抜き打ち検査」ですね。いきなりですから、正
直こちらとしてもビックリしますよね。   

なので、あまりいい気持ちではありません。 

ただ、この「抜き打ち検査」の形が本来の立ち入
り検査の形かもしれません。実際の工場の稼働
状況を確認できる訳ですからね。      

で、今の話は各都道府県の行政機関による立ち
入り検査になるのですが、これが各市町村によ
る立ち入り検査になると形が変わり、いつも 
「抜き打ち検査」 の形で工場に来ます。   

ほんと、突然来ますね。市の職員が排水を採取
だけして持ち帰るのですが、これだけはいつも
変わらないですね。            

それなんで、排水処理施設の運転管理はいつも
きっちり行っています。気は抜けませんね。  

自分が公害防止管理者を選任している理由もあ
りますが、いつでも対応できるようにしていま
す。                   

これから立ち入り検査等に対応する方は、この
ことをしっかり頭に入れておいて下さい。   

立ち入り検査の内容は?

打ち合わせする作業着を着た男性

立ち入り時の検査内容なんですが、まず初めに
汚水等排出施設の設置届出を行っている施設に
変更等がないかの確認があります。     

工場の新設当時に届出を行った資料があると思
うのですが、その処理工程の施設で変更があっ
たか、ないかなどですね。         

あとは、一番大事と思われる排水処理施設で処
理を行った水質分析表の確認になります。  

法令で定められている排出の基準以下で処理を
行っているかの確認ですね。        

とりあえず、前回行った立ち入り検査時以降の
水質分析表をいつでも提出できるように、事務
所側のデスクの手元に置いてあります。   

検査員に提出する水質分析表は社外の分析機関
に依頼したものになります。        

記載している分析項目に全部目を通し、しっか
り確認しています。            

毎度のことではあるのですが、この時は少し緊
張しますね💦               

普段の排水処理の業務はきっちりやっているか
ら大丈夫なのですが、何となく落ち着かない状
況でしょうか。              

検査員もいろいろで、チェックに厳しい人・緩い人と様々。

立ち入り検査には今まで何十回と立ち会いをし
ましたが、検査員の性格もいろいろで、チェッ
クがやたら厳しい人・緩い人もいたりで、いろ
んなタイプの人がいます。         

やはり、ここで一番大事なことは、検査員はチ
ェックが厳しい人がいることを想定しておくこ
とが大事かなと思います。         

自分の場合であると、初めて排水処理の担当に
なった年に、まんまと厳しい人に大当たり🎯
してしまいました。            

排水処理施設のほうも、まだ良く理解していな
い状況であったりで、あたふたしましたね😓 

処理工程の説明や、「有害物質は何で発生する
んですか? これは何ですか?」と、いろんな
質問が飛んできました。          

そんな苦い経験があったので、最初から検査員
はチェックが厳しい人が来ると、思っていたほ
うがいいかも知れませんね。        

ある程度身構えとけば、後々楽に対応できるは
ずです。                 

「こんな質問が来るかな?」と想定し、返答でき
るようにしておきましょう。        

余計なことを言わないことも大事!

最後になりますが、もう一つ大事なことは、 
「余計なことを口走らない」ことも大事だと思い
ますね。                 

なるべく聞かれたことだけを返答するような形
を取ることが望ましいと思います。     

理由としては、検査員は 「確認する・探るこ
とも仕事」なので、話の状況によっては指摘事
項のネタになってしまい、会社側に不利になる
ことにもなるので注意したいですね。    

実際にそんなこともありますので・・・   

とりあえず、「自ら墓穴を掘る」ようなことはな
いようにしたいですね。          

これから立ち入り検査等に対応する方は以上の
ようなことを頭に入れておけば、バッチリ👌か
なと思います。              

準備万端にして、落ち着いて対応しましょう。

         

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