職場で出会った一流のプロの話!

2021年2月20日

満開の桜

こんにちは!ダイスケです。みなさんの職場や
プライベートなんかで、この人はスゴい人だな
あと思う人はいるでしょうか?だいぶ前の話に
なるのですが、ダイスケの職場にはプロ中のプ
ロと呼べる人物がいて、とても尊敬もできる人
がいました。そんな人に出会え、自分を大きく
成長させてくれた話をみなさんへご紹介したい
と思います。               

製造現場側で仕事をしていた頃の話

この話はダイスケがまだ製造現場のほうで仕事
をしていた頃の話で、工場も新規で立ち上げた
ばかりの段階です。            

この当時は生産する製品もまだ安定して作れる
段階ではなく、試行錯誤というか、ここを改良
しよう!あれを試してみようか?という感じで
した。                  

自分がしていた仕事というのが、製造ラインで
使用する、ある一部の設備を整備する仕事を任
されていました。             

名称を言うのはちょっと避けさせてもらいます
が、その設備をA設備としましょう。    

そのA設備というのがとても重要で、その設備
で製品を作っていると言っても過言ではない物
になります。               

今思うと、よく自分にこの仕事を任せていたな
と思います。まだ自分は会社には入りたての身
であったので、今後どうなるか分からないです
よね。                  

まあ、当時は作業員の人数も少なく、会社側も
そうは言ってられない事情もあったのかなと思
います。                 

ただ、自分にとってはその仕事を気にいってい
ましたね。もくもくと整備することに没頭でき
、普通に製造ライン側のオペレーターとして仕
事をするよりも、自分にはこの仕事が向いてい
ました。                 

なので、仕事はきっちり責任を持ってしていま
した。何よりもいい製品を作ってもらいたい思
いがありましたので。           

一流のプロとの出会い!

熟練者・ノウハウ・経験・技術・基礎と書かれたボード

自分が整備をしているA設備はまだ改良・改造
の段階で、日々試作品の部品などを作ったりは
試して、製品の仕上がり具合を確認していまし
た。                   

そこで、現場の陣頭指揮に当たっていた人なん
ですが、社外から来た人になります。    

SVと呼ばれるスーパーバイザーの人で、現場
のオペレーターを指導する人になります。  

年輩の人ではありましたが、その人はこの業界
ではかなり有名な人で、プロ中のプロと言われ
る人でした。今でいう「神」と言われる存在の
人ですね。                

同僚にくわしく話を聞くと、工場の立ち上げ指
導で世界各国を回っているという人でスゴい人
物ということです。            

今までに世界各国の工場に関わってきた人達か
らも、いい製品が出ないどうしたらいいか? 
と、相談の電話を受けたりしてましたね。  

また、一流の有名な大学の教授なんかからも、
この仕事についての質問がいろいろと来るとも
言っていました。             

なんだかんだ、あっちこっちからひっぱりダコ
🐙で忙しい人です。            

そんな話を聞いて「おー!スゲー人なんだな」
と思いつつ、そんな人には今まであったことが
なかったので、自分には新鮮でしたね。   

その後、その人とはこの仕事で深く関わってい
くことになります。            

一緒に仕事を進めていく機会が多くなる!

その人の名前はYさんとしましょう。Yさんと
はA設備について、これをこうしてくれ!あー
してくれと、いろいろと自分に要望を出してき
ます。                  

自分もそれに答えたかったので、要望通りに進
めます。いい製品を作ってもらいたい思いは一
緒であったので、とにかく役に立てればいいな
と思いました。              

次の日になると、「おい!ダイスケ、昨日はあ
りがとうな!おまえのお陰でいい製品ができた
よ!また頼むな!」ときます。       

そんな感じでお礼を言われると嬉しいですよね
?褒め上手ではあるんでしょうけど、自分は 
「ヨシッ!またやるぞ!」となる訳です。  

何だかんだ、仕事が楽しくなってきたので、そ
のうち自分のほうからも逆に提案をします。 

「こんな感じにすればもっと良くなるんじゃな
いですか?」               
「こうすればもっと使いやすくなるのでは?」
とか、いろいろと提案するようになります。

「おー!そうか、ダイスケそのほうがいいかも
な!それをやろう!」と意気投合して作業を行
います。                 

そんなやり取りがけっこう面白かったので、仕
事はとてもやりがいがありましたね。    

プロの仕事を目の当たりにする

実はYさんと同じく、SVと呼ばれるスーパー
バイザーの人達がまだ何人かいました。   

それはここの工場を作ったプラントメーカー側
のSVになります。ほぼYさんと同時期に入っ
てきました。               

この人達もやはり指導員として日本国内や海外
へ行っているという事で、知識があるすごい人
達になります。              

この指導方法の件で、たまにYさんとメーカー
のSV同士で揉めることがあるんですね。  

製造工程での作業方法で、この場合はこうした
方がいい!ああした方がいいとかで意見が分か
れる訳です💧               

ただ、Yさん言ったことがことごとくうまくい
くんですね。               

これにはオペレーターの同僚が言っていたんで
すが、YさんのレベルがメーカーのSVよりも
さらに上を行っており、凄すぎるみたいなんで
すね。                  

「ダイスケ、あの人ほんとスゲーよ!レベルが
違いすぎる。メーカーのSVでも太刀打ちでき
ねーよ」と、そんな感じで言っていました。 

極めると書かれている習字用紙

何でしょうねこの違いは。このあたりはやはり
数々の修羅場というか、経験を重ねてきた違い
なんでしょうか?             

うまく説明しにくいんですけど、メーカーのS
Vはセオリー通りの動きというか、それに凝り
固まっている感じにも思えました。     

その点で、Yさんはここはこうしないと絶対に
ダメ✖だということが分かっているからか、意
見を押し通していましたね。        

また、メーカーが用意したA設備の機械はその
状態では使いものにならなかったので、どんど
ん改良を行うことで、いい製品ができるように
なりました。               

ほんと凄いと思いましたね。どんどん目に見え
て良くなっていく訳ですから。       

Yさんに気に入られる

一緒に仕事を行うようになり、だいぶYさんに
は気に入られました。           

自分としてはただ自分の任務をまっとうしてい
ただけですが、Yさんの要望に答えたことと、
逆にこれをやりましょうか?あれをやりましょ
うか?と、どんどん改善を行ったことが良かっ
たのかなと思いました。          

よく考えてみると、Yさんとしては工場の立ち
上げを成功させ、そこで働くオペレーターを立
派に育てあげないといけない指名があります。

相当なプレッシャーがあったと思います。会社
も初めてのプロジェクトで、設備投資で何十億
ものお金💴がかかっており、製品ができなけれ
ば意味がないですからね。         

会社の運命がかかっている訳です。成功しなか
ったら倒産するかも知れないですし、そうなっ
たら自分もまた転職です💧         

そんな感じなので、Yさんはとても大変だった
と思います。従業員全員まったくの素人で、 
この仕事を分かるのはYさんしかいない訳です
からね。                 

そこへ自分が手助けというか、微々たるものか
も知れないですけど、少しでもYさんが楽する
方向へ持っていけたことが良かったのかな?と
思いました。               

合うたびに、「ありがとう!ありがとう!」と
声を掛けてくれたことを覚えています。   

そうやってお互いの信頼関係が築けたのかなと
思いました。               

Yさんは自分の日頃の行いを社長に伝えてくれた!

青い空と木々の隙間から見える太陽の光

ある日の出来事なんですが、Yさんが会社の社
長との懇親会で食事をした翌日のことでした。

朝、Yさんに会うと、こんなことを言われまし
た。                   

「おい、ダイスケ!昨日は社長に会っておまえ
こと話してきたよ。仕事を真面目に取り組んで
、いろいろと協力してもらい助かっているから
ダイスケには給料💴をもっと上げろと社長に言
ったぞ!」と、言われました。       

「えー!そうなんですか?ありがとうございま
す。気を遣っていただいてほんと光栄です」 

と、突然のことでビックリしましたが、とりあ
えず、その場はお礼を言いました。     

半信半疑な感じではありましたが、それでもY
さんが自分を思ってそう言ってくれたことが、
とても嬉しかったですね。         

今までそんなことを言ってくえた人はいません
でしたし、初めて自分を認めてくれた人物でし
た。見てる人は見てるんだなと。      



昇給とボーナスが大幅にアップ!!

給料袋と一万円札

その後しばらく経ってですが、4月の昇給の時
期がきます。               

Yさんが言っていたことは、頭の隅では少し残
ってはいましたが、期待はしないほうがいいと
思いました。               

給与明細を見てみると、ビックリですね!ほん
とうに上がってました。           

今までは定期昇給のみであったのが、そこへ査
定昇給が加わり2倍以上の額になっていたんで
すね😉                  

Yさんが社長に言ってくれたことは本当だった
んです。                 

これには嬉しかったですね。今までこんなこと
はなかったので、とりあえずYさんにはお礼を
言いにいきました。            

Yさんは「おう!そうか、それは良かったな」
これからも頑張れよ!」と言ってくれました。

そのお陰で、夏と冬のボーナスもドカンッ!と
一気に上がったことは言うまでもありません。

自分に大きな影響を与えてくれた存在

そんな感じで数年が過ぎ、工場もようやく起動
に乗りました。いい製品が作れるようになった
んですね。                

ほんと長い道のりではあったのですが、よくや
ったなと思いましたね。最初はほんとに大丈夫
かなの連続で不安しかなかったですから。  

そこでYさんのスーパーバイザーとしての役目
は終わりました。約5年間は在籍していました
かね。                  

もうほんとにお世話になりました。なんと言っ
てもド素人集団をここまで立派に育ててくれま
したから。                

もちろん従業員全員の頑張りもありますが、そ
れを先頭きってみんなを引っ張ってくれたのは
Yさんであり、この人の功績はとても大きかっ
たと思います。              

その人の間近で仕事ができたことは自分にとて
てもラッキーでしたね。その後の自分に大きな
影響を与えてくれました。   
      

仕事への取りくみ・考え方であったり、困難な
状況になっても仕事を投げ出さず、やりぬく力
強さでしょうか。             

そんな後ろ姿を見ていたので、自分も設備のト
ラブルなどが合った場合には、これは絶対に直
すぞ!俺が何とかする!という気持ちで復旧に
あたるようになりましたね。        

より自分の仕事に責任感を持つようになりまし
た。                   

ラベンダーに集まる蝶々の群れ

Yさんは仕事も凄いんですけど、人間性も優れ
ていましたね。              

性格は明るくて前向きで、ユーモアがあり、礼
儀正しく、他人思いでやさしさがありました。

なんかいつも元気でしたね。ハキハキしてるし
、みんなを笑わせることも好きだから、みんな
慕っていましたね☺            

また、仕事と遊びのメリハリもきちんとしてお
り、飲み🍺なんかも良く誘ってもらい、遊ぶ時
は遊ぶで切り替えがうまかったですね。   

よく言う一流の人の特徴はこういう人!の話で
出てくるパターンとまったく同じなんですよ。
そのまんまYさんは当てはまりました。   

今でもたまに連絡を取り合いますが、相変わら
ず元気な人ですね。            

連絡があるたびにYさんはこんなことを言いま
す。                   

「おう!ダイスケしばらくだな!元気でやって
るか? 工場にいた時はみんな心が温かくて良
かったよ。ほんと楽しかった!第二のふるさと
だからまた遊びに行くよ」と言ってくれます。

けっこう居心地が良かったんですかね。確かに
その後もプライベートで何回か遊びに来てくれ
たことがありました。           

そんな感じで、Yさんとの仕事での縁は切れま
したが、いまでもうちの工場・従業員のことを
忘れないでいてくれます。         

そんなYさんとの出会いの話でしたが、人との
出会いって凄いなと思いますね。      

いい人に出会えたことで、その人の生き方・考
え方を変え、良い方向に向かわせてくれた訳で
すから。                 

今、これを読んでいたただいている方も私との
ひとつの出会いだと思います。何かしらみなさ
んの力になれば幸いですね。        

今後も役立つ記事作りを心がけていきたいと思
います。では、またお会いしましょう!   

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